アイランドブラザーズが3年ぶり2度目の制覇
第129回春季軟式野球中央大会(A級の部)
2015-05-15
初戦と続く準決勝を延長戦の末に勝ち抜いたアイランドブラザーズが、決勝で糸満プロパンを6対2と突き放し3年ぶ2度目の県大会制覇を成し遂げた。
アイランドブラザーズは1回裏、四球で出塁した1番亀島を二塁に置き、二死から4番上原がセンター前にタイムリーヒットを放ち先制。3回には、一死一塁三塁から2番玉城がヒットエンドランを成功させ三塁走者を迎い入れ2点目をあげた。
追う糸満は4回表、一死三塁のチャンスをつくると4番棚原がレフト頭上を越えるタイムリー二塁打を放ち1点差に詰め寄った。しかしアイランドブラザーズは5回裏、主砲の働きで突き放す。
この回一死から1番亀島がライト前にヒットを放ち出塁。敵失が重なり一死満塁とすると打席には初回に先制打を放った4番上原。上原はここでも勝負強さを発揮。センター前にタイムリーヒット。三塁走者の亀島に続き二塁から玉城も還り2点を追加した。
アイランドブラザーズは続く6回にも3番前川のライト線へのタイムリー二塁打などで2点を加え糸満プロパンを突き放した。
アイランドブラザーズの4番を打つ上原拓也は今年から加わった新メンバー。「物怖じしない性格、チャンスで勝負強さを発揮する」と喜屋武満監督も一目置く存在。その上原は「チャンスに集中力が高まってボールがよく見えた。センターから右方向に打っていこうと意識した」とセンターへはじき返した2本のタイムリーヒットを振り返った。
決勝で2失点完投と好投した安里は、前日の初戦では先発するも3回降板。喜屋武監督は「昨日の時点で決勝で投げさせるから言っていたので意気に感じてくれたのかも」と前日をリベンジする好投を喜んだ。
見事優勝を勝ち取ったアイランドブラザーズだが、初戦、準決勝と崖っぷちからの勝利が栄冠へとつながった。
初戦のれ・てぃーだとの試合は特別ルールの延長10回に突入。10回表にれ・てぃーだに3点を奪われたアイランドブラザーズはその裏の攻撃で1点を返すも2死まで追い込まれてしまう。
そこで打席に立ったのが、甲子園でベスト4進出を果した浦添商業の捕手を務めた山城一樹。山城の放った一撃はなんと西崎球場のレフト外野席を越える逆転サヨナラ満塁本塁打。
劇的な勝利で初戦を突破した。続く準決勝の海鮮料理浜の家ノンシュガーとの試合は特別ルール延長11回までもつれ込み勝利。
この試合では打線が得点を奪えない中、エースの新川誠也が延長11回を踏ん張って投げ勝利を手繰り寄せた。優勝の弁を述べた喜屋武監督は「やりたいことができていなかった。(走者3塁での)エンドランが決まらなかった。
失敗したあとにタイムリーが出て失敗を取り返してくれたが、確実に決めてほしかった」と選手にはチャンスを確実にものにするプレーを望んだ。そして「沖縄代表として恥ずかしくないプレーを九州ではやりたい」と九州大会への意気込みを語った。
決勝
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
糸満プロパン | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 |
アイランドブラザーズ | 1 | 0 | 1 | 0 | 2 | 2 | x | 6 |
7回特別ルール |
準決勝
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エレドック沖縄A | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 |
糸満プロパン | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | x | 5 |
準決勝
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
海鮮料理浜の家ノンシュガー | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 |
アイランドブラザーズ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2x | 3 |
延長11回 |
アイランドブラザーズ 5-3 れ・てぃーだ