名桜大、沖縄大が地元開催の九州地区大会へ出場

第93回九州地区大学野球選手権大会沖縄地区予選リーグ

2015-05-15

第93回九州地区大学野球選手権大会沖縄地区予選リーグが4月11日から5月3日にかけて開催された。リーグ戦は名桜大、沖縄大、沖縄国際大が勝ち点2で並ぶ混戦となったが、最終順位は勝率で1位名桜大、2位沖縄大、3位沖縄国際大、4位琉球大の順となった。1位の名桜大と2位の沖縄大は5月20日から沖縄県にて開催される第93回九州地区大学野球選手権大会決勝トーナメントに沖縄地区代表として出場する。

名桜大は第1節2連敗後に4連勝。沖大は第1節2連勝後に苦戦。

名桜大は第1節の沖縄大とのゲームで2連敗し厳しいスタートとなったが、第2節の沖縄国際大戦、第3節の琉球大戦で、それぞれ2連勝で勝ち点を奪っての勝ち点2、最終順位で同じ勝ち点2の沖大、沖国大を勝率で上回り1位となった。

逆に第1節の名桜大戦で2連勝し勝ち点をあげ幸先良いスタートを切った沖縄大だったが、第2節の沖国大戦に1勝2敗と負け越しを喫する。

さらに第3節の琉大戦では初戦を落とし黒星スタート、その後1勝1敗のタイに持ち込み、最終戦で勝利し勝ち点を手にした。

最終戦で勝ち点2の沖国大に追い付いた沖大は、さらに勝率で沖国大を上回り2位の座を得て、九州大会の切符を手に入れた。

最終順位

1位名桜大学勝ち点24勝2敗(勝率 6割6分6厘)
2位沖縄大学勝ち点25勝3敗(勝率 6割2分5厘)
3位沖縄国際大勝ち点24勝3敗(勝率 5割7分1厘)
4位琉球大勝ち点01勝6敗(勝率 1割4分2厘)
殊勲賞照屋健仁(名桜大)
敢闘賞松元勇樹(沖縄大) 
打撃賞 1位當山純輝(琉球大―興南)4割1分7厘[24打席24打数10安打]
打撃賞 2位桑江俊和(名桜大―球陽)3割6分8厘[26打席19打数7安打]
打撃賞 3位内間安音(沖縄大―明徳義塾)3割5分0厘[25打席20打数7安打]
ベストナイン
投手嘉手川聖也(名桜大―首里)
捕手久高大知(沖国大―興南)
一塁手竹田健太郎(名桜大―人吉)
二塁手内間安音(沖縄大―明徳義塾)
三塁手玉城光一郎(名桜大―名護)
遊撃手美崎直聖(沖縄大―八重山)
外野手喜納永一(琉球大―具志川)
外野手桑江俊和(名桜大―球陽)
外野手當山純輝(琉球大―興南)
指名打者與那嶺尚進(琉球大―具志川)

【第1節】

名桜大―沖縄大 ※勝ち点1 沖縄大

第1戦

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
名桜大0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
沖縄大 0 0 1 0 0 0 1 0 x 2
(名) 嘉手川―安里
(沖) 山城翼―新垣太
三塁打 : 山口(沖)

沖大は2回裏、1死一、三塁から2番高嶺がスクイズを決め先制、7回には2死一塁から8番山口が中越に適時三塁打を放ち追加点を加えた。沖大先発の山城翼に7回まで1安打に抑えられていた名桜大は、8回は無死一、二塁、9回は1死一、二塁とチャンスを作ったが後続が断たれ得点できなかった。

第2戦

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
沖縄大 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2
名桜大0 0 0 0 1 0 0 0 0 1
(沖) 山城翼―新垣太
(名) 中村、照屋、嘉手川―喜屋武、安里

第1戦に続き接戦を沖大が制し連勝、勝ち点を上げた。1点を追う沖大は7回表一死から8番新垣が安打で出塁。犠打と敵失で二死一、三塁となり2番内間の遊内野安打で新垣が生還し同点。四球で満塁となり4番美崎の遊内野安打で逆転した。5回裏に3番久田の犠飛で1点を先制した名桜大だったが、6回以降は沖大・山城翼の前に打線が無安打と沈黙した。

琉球大―沖国大 ※勝ち点1 沖国大

第1戦

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
沖国大0 0 4 0 0 0 0 0 5 9
琉球大0 2 0 1 0 0 0 1 2 6
(沖) 山城太―久高
(琉) 大越、城間、大久保、金城―伊佐
ニ塁打 : 伊計、與那嶺、仲村渠(国)、當山(琉)

8回裏に4対4の同点に追い付かれた沖国大は、最終回表の攻撃で一死後、1番原田の左前安打を口火に2番島袋、3番新垣、4番與那嶺、四球を挟み6番仲村渠と5連続安打、大量5点を奪い勝負を決めた。その裏、琉球大も當山の適時二塁打などで2点を返すが5点を奪われたのは大きかった。

第2戦

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
琉球大0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
沖国大2 0 0 1 0 0 0 0 x 3
(琉) 大越、城間―伊佐
(沖) 崎浜、比屋定―久高

沖国大が連勝、勝ち点を奪った。沖国大は初回2死一、三塁のチャンスから5番久高、6番新垣の連続適時打で2点を先行。4回には2死二塁から3番島袋の二内野安打で二走の原田が一気に本塁を陥れた。沖国大は崎浜、比屋定の完封リレー。6回から登板した比屋定は一人の走者も許さないパーフェクトリリーフだった。

【第2節】

名桜大―琉球大 ※勝ち点 名桜大 

第2節第1戦

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
名桜大0 1 0 2 1 0 0 0 1 5
琉球大0 0 0 0 0 1 0 0 0 1
(名) 嘉手川、照屋、園田、中村―喜屋武
(琉) 大越、城間―伊佐
三塁打 : 桑江(名)

2回に6番安里の右前適時打で先制した名桜大は4回には代打永田の適時打と敵失で2点を追加。続く5回には押し出し四球を得て着実にリードを広げた。琉大は6回に3番與那嶺の適時打で1点を返すも名桜大の4投手のリーレーに打線が散発5安打に抑えられた。

第2戦

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
琉球大0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
名桜大0 1 1 0 0 2 0 0 x 4
(琉) 大久保、大越―伊佐
(名) 照屋、中村、園田、嘉手川―喜屋武
ニ塁打 : 久田、竹田2、桑江、玉城2(名)

名桜大が長打攻勢で得点を重ね琉大に連勝、勝ち点を上げた。名桜大は2回裏、先頭の4番竹田が右翼線二塁打で出塁、犠打の後、6番玉城が適時二塁打を放ち先制。3回には3番久田が適時二塁打。6回にも竹田、5番桑江が連続二塁打を放つなど中軸が長打攻勢。名桜大は中盤以降、細かく投手をつなぎ琉大に得点を許さなかった。

沖縄大―沖国大 ※勝ち点 沖国大

第1戦

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
沖縄大 0 1 0 4 0 0 0 0 1 6
沖国大0 0 0 0 1 0 0 0 0 1
(沖縄) 山城翼―新垣太
(沖国) 山城太、嶺井、加藤、仲村、比屋定―久高、仲村渠
ニ塁打 : 幸地(沖)、與那嶺(国)

沖大は2回に相手のミスで先制すると、4回表にも無死から二塁打で出塁した3番幸地が内野の乱れで二塁から生還。さらにこの回、スクイズと9番西平の2点適時打で計4得点。9回には6番内間の適時打でダメ押しの1点をあげ、勝利を決定づけた。沖大の先発山城翼は、散発5安打に抑え好投。与四球1と打たせて取る投球が冴え、わずか90球で完投した。

第2戦

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
沖国大0 2 0 0 0 2 0 0 0 4
沖縄大 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
(沖国) 崎浜―仲村渠
(沖縄) 山城修、與古田―新垣太
三塁打 : 友利(国)

沖国大は初回、連続牽制ミスで1点を失ったが直後に逆点すると、先発崎浜の好投で追加点を許さず1勝1敗のタイに持ち込んだ。1点を失った沖国大は2回表、3つの四球を得て2死ながら満塁のチャンス、ここで1番原田が右中間安打、野手が打球をはじく間に二塁走者も還り逆点に成功。6回には8番友利の適時三塁打などで2点を追加し、逃げ切った。

第3戦

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
沖縄大 0 0 0 1 0 0 0 0 1 2
沖国大0 0 0 4 0 0 0 0 x 4
(沖縄) 山城翼―新垣太
(沖国) 山城太、比屋定、崎浜―久高
ニ塁打 : 山口

1勝1敗のタイで迎えた第3戦。沖国大が4回裏の4点を守り切った。沖大が1点先制後の4回裏の沖国大の攻撃。先頭の3番島袋、4番大城の連打で無死一、三塁とチャンスを築くと内野ゴロの間に同点。さらに6番新垣、8番友利に適時打が出てこの回一挙4点を奪った。沖縄大は4回一死から登板した沖国大3人目の崎浜に2安打と抑えられ、9回に1点を返すのが精一杯だった。

【第3節】

沖縄大―琉球大

第1戦

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
沖縄大 1 0 0 2 0 0 0 0 0 3
琉球大1 0 2 0 0 0 2 0 x 5
(沖) 山城翼―新垣太
(琉) 大越、城間―伊佐
三塁打 : 喜納3(琉)
ニ塁打 : 城間、山口(沖)、比嘉(琉)

3対3の同点で迎えた7回裏、琉大が2点を奪い勝利を手にした。琉大はこの回先頭の7番新垣が四球で出塁すると捕逸と犠打で三塁へ。2死後、1番比嘉が左翼線へ適時二塁打を放ち三走新垣が生還、続く2番喜納がこの日試合3本目の三塁打でさらに1点を加えた。琉大は喜納は1試合3本の三塁打を放つ大活躍。2得点に加え、最後はダメ押しの一打を放った。

第2戦

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
琉球大0 0 0 1 0 0 0 0 0 1
沖縄大 0 0 0 0 2 0 0 1 x 3
(琉) 大久保、城間―伊佐
(沖) 山城修、與古田―新垣太
ニ塁打 : 中村(琉)、高嶺(沖)

1点を先行された沖大は5回裏、9番東長田のスクイズで同点に追い付くと、さらに2死走者なしから連続四球と暴投で幸運な2点目が入り逆点した。8回には内野安打と二つの四球で満塁とし、内野ゴロの間に三塁走者生還し3点目をあげた。安打数は沖大3本に対し、琉大は沖大を大きく上回る10安打。しかし9つの残塁を喫し4回に兼本の適時打であげた1得点に留まった。

第3戦

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
琉球大0 0 1 0 0 0 0 0 0 1
沖縄大 1 1 0 0 0 0 2 0 x 4
(琉) 金城、城間―與那覇
(沖) 山城修―新垣太
ニ塁打 : 喜納(琉)

1勝1敗の第3戦、沖大は山城修が8安打を浴びながらも最小失点に抑え勝ち点を手にした。沖大は初回、3番幸地の中前適時打で先制。2回は四球で出塁した9番亀川が二盗、三盗を決め、捕逸で生還。8回には4番美崎が2点適時打を放った。琉大は3回に1番外間からの3連打で奪った1得点、第2戦に続き安打数で相手を上回りながら得点に結びつけられなかった。

名桜大―沖国大 ※勝ち点1 名桜大

第1戦

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
沖国大0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
名桜大0 0 0 1 0 0 0 0 x 1
(沖) 山城太―仲村渠
(名) 嘉手川、照屋―喜屋武、安里

名桜大が4回裏、1死一、三塁から5番竹田が右前に適時打、この唯一の得点を嘉手川、照屋の継投で守り切った。沖国大は2回、6回を除き毎回のように走者は出塁するもホームベースが遠かった。最終回、9回表は1死二、三塁と一打逆点のチャンスを築いたが、後続が内野ゴロに打ち取られ万事休すとなった。

第2戦

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
名桜大0 0 0 1 0 2 1 1 0 5
沖国大1 0 0 1 0 0 0 0 0 2
(名) 園田、照屋、嘉手川―喜屋武、安里
(沖) 崎浜、山城太―久高
三塁打 : 大城盛(沖)
ニ塁打 : 桑江(名)、伊計(国)

名桜大が逆点で2連勝し勝ち点を2とした。沖国大に初回、4番大城盛の適時三塁打で先制された名桜大は4回表に4番竹田の適時打で同点に追い付く。直後。沖国大の9番大城拓に適時打を浴び再びリードを許すが、6回表、1番辻からの4者連続安打で2点を奪い逆点した。名桜大は、4対2の8回裏にはスクイズで追加点を加え、沖国大を突き放した

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