豊見城中学校がサヨナラ勝ち、県大会2季連続制覇を達成

第22回沖縄海邦銀行杯争奪中学校軟式野球大会・第55回沖縄県春季中学校軟式野球大会・第32回全日本少年軟式野球大会沖縄県予選大会

2015-04-15

8月に横浜スタジアムで開催される全国大会への出場権をかけた第22回沖縄海邦銀行杯争奪中学校軟式野球大会 の準決勝、決勝が3月27日、東風平球場で行なわれた。決勝は島尻地区代表の豊見城中学校と国頭地区代表の金武中学校とで争われ、豊見城中学校が7回裏サヨナラ勝ちを収め、KBC杯に続き、2季連続優勝を果した。

今大会の直前に宮崎県で行われた九州選抜大会を制し勢いに乗る豊見城中学は勝負強さを発揮、一回戦、準決勝、決勝と接戦を勝ち抜き、横浜スタジアムへの切符を手にした。

決勝は、金武の渡慶次、豊見城の金村、両先発投手が好投。互いに得点を与えずに最終回の攻防へと。7回表、金武は2死から5番宇久田が右中間へ二塁打を放ち得点圏へ走者を置く。

しかし、豊見城の金村も踏ん張りをみせ、次打者を三振に切ってとりピンチを凌いだ。そして迎えた7回裏の豊見城の攻撃。

この回、先頭の4番田嶋がセンター前へはじき返し出塁。続く5番知念の当たりは三塁前の幸運なヒットとなり、無死一、二塁と一打サヨナラへのお膳立てが整う。

そして次打者が一邪飛に倒れ1死になると続く7番の金村は三塁線へセフティバント。勢いよく飛び出した金武の渡慶次は迷わず三塁へ送球。これが、わずかにそれ外野へとボールが転がる間に二塁走者の田嶋が一挙にサヨナラのホームを陥れいれた。

打てなくても勝てる野球を目指す豊見城野球。セフティバントをライン際に転がす練習も多くしてきたという。結果、それが相手のミスを誘った。最後にセフティバントで相手を崩した金村は投げても2安打完封。

三塁を踏ませない完璧な投球だった。均衡した試合展開だったが「監督に軟式野球は打てないのがあたり前と言われてきたので、あせりは無かった。あまりヒットが出ないので、ピッチャーを中心に守備からリズムを作って戦い、最後は、この回で終わらせようと皆その気持ちになっていた。

九州を勝って、県も2連覇して(転勤する石川監督を)送り出そうという気持ちだった」と主将の知念拓真。さらに「九州大会で優勝した経験を活かし、全国でも優勝旗を持って帰る」と気合を込めた。この大会を最後に転勤する石川創監督は「大きな大会は全部優勝という最高の形でいい思いをさせてもらった。生徒たちに感謝です」と感激に浸った。

決勝戦

 1 2 3 4 5 6 7
金武(国頭)0 0 0 0 0 0 0 0
豊見城(島尻)0 0 0 0 0 0 1x 1
(金) 渡慶次―儀部
(豊) 金村―大城
ニ塁打 : 仲田、宇久田(金)

準決勝

 1 2 3 4 5 6 7
名護(国頭)0 0 0 0 0 0 0 0
豊見城(島尻)0 1 0 0 0 0 x 1
(名) 金城、具志―平良
(豊) 大城、田嶋―田嶋、大城
三塁打 : 大城(豊)

準決勝

 1 2 3 4 5 6 7
金武(国頭)0 0 0 0 0 1 3 4
玉城(島尻)0 0 0 2 0 0 0 2
(金) 嵩原、島袋―金城
(玉) 屋比久、仲西―比嘉
三塁打 : 嵩原(金)、知念(玉)

二回戦

金武(国頭) 6 - 1 大浜(八重山)

名護(国頭) 2 - 0 久米島西(久米島)

宜野湾(中頭) 0 - 1 玉城(島尻)

今帰仁(島尻) 0 - 7 豊見城(島尻)

一回戦

美東(中頭) 0 - 6 大浜(八重山)

古蔵(那覇) 0 - 1 金武(国頭)

玉城(島尻) 8 - 0 神森(那覇)

北(宮古) 2 - 3 宜野湾(中頭)

名護(国頭) 4 - 2 仲井真(那覇)

北中城 (中頭) 1- 3 久米島西(久米島)

山内(中頭) 1 - 2 豊見城(島尻)

具志川東(中頭) 2 - 7 今帰仁(国頭)

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