15安打11得点の圧勝で興南が春、13年振り6度目の優勝!

第62回沖縄県高校野球春季大会決勝戦

2015-04-15

第62回沖縄県高校野球春季大会は4月2日、北谷公園野球場にて決勝戦が行われ、興南が宮古を下して13年振りの頂点に輝いた。

「やってきたことが出来た。秋まで結果は出なかったけど、元々力はある子たちだからね。」と、試合後の我喜屋優監督は選手たちを褒めたたえた。

興南は3回表、仲響生がレフトヒットで出塁すると、後続も二つの四球を選ぶなど二死満塁とする。ここで5番石川涼がライト前へ運び2点を先制する。興南は続く4回にも、3本の単打などで一死満塁とプレッシャーをかける。押し出し四球の後、3番比嘉龍寿、4番喜納朝規に連続2点タイムリーが飛び出し、宮古先発の松川竜之丞をノックアウト。変わった2番手の友利洋介からも、石川が3打席連続安打となるタイムリーを放ち大量6点を奪い試合を決めた。6回にもダメ押しの3点を加えた興南打線は、クリーンアップの3人で7安打8打点をマークするなど、15安打11点の大爆発。

投げては先発の比屋根雅也が、初回からなんと10打者連続奪三振と圧巻のピッチングを披露。コザ戦からの連続無失点記録を31イニングに伸ばした防御率は0.39、46イニングで45個を奪った高い三振率など、一番長く優勝から遠ざかっていた春季県大会では2002年以来となる、13年振り6度目の優勝に大きく貢献した。

敗れた宮古ナインだが、県内公式戦五大会で唯一決勝進出が無かった春の大会で、前原、石川と連続完封して34年振りの準決勝へコマを進めると、その豊見城戦では劇的なサヨナラ勝ちを収めるなど、エース松川竜之丞を中心とした笑顔と団結力の野球で、同校初の決勝進出を果たし、多くの人々の記憶に残る「諦めない宮古野球」をやってのけた。

勝った興南は、選抜出場した糸満とともに佐賀県で行われる第136回九州地区高校野球大会へ、県代表として出場する。

決勝戦

 1 2 3 4 5 6 7 8 9
興南0 0 2 6 0 3 0 0 0 11
宮古0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
(興) 比屋根、金城、小濱ー佐久本
(宮) 松川竜、友利洋、松川祐、平山ー下地秀
ニ塁打 : 喜納、砂川(興)

三位決定戦

 1 2 3 4 5 6 7
豊見城0 0 0 1 0 0 0 1
沖縄尚学0 1 0 0 7 0 x 8
(豊) 當銘、宮、仲宗根ー新垣
(沖) 神里ー知念良
ニ塁打 : 中村(沖)

準決勝

興南 2-0 沖縄尚学

宮古 2×-1 豊見城

準々決勝

興南 1-0 美里工

宮古 2-0 石川

沖縄尚学 5-1 小禄

豊見城 3-2 中部商

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