4回に怒濤の攻めを見せた北谷ボーイズが逆転で優勝!

第45回ボーイズリーグ選手権沖縄県大会

2014-07-11

ボーイズリーグの第45回日本少年野球選手権沖縄県大会の決勝戦が6月7日、読谷平和の森球場にて行われ、北谷ボーイズが豊見城ボーイズを下して優勝した。来る8月に北谷ボーイズは全国大会へ、豊見城ボーイズはホークスカップヘ派遣される。

昨年12月の第12回ボーイズリーグ沖縄大会で準優勝の豊見城ボーイズと、今年春先の第10回ボーイズ九州選抜沖縄大会で準優勝だった北谷ボーイズ。あと一歩というところまで来ていながら涙を飲んでいた両者が、夏の選手権決勝で顔を合わせた。

1回裏、北谷は一塁に走者を置いて3番安里樹羅がライト前ヒット。二塁を蹴って一気に 三塁を狙ったが、豊見城のライト具志堅柊輝かサードヘ良いボールを送りタッチアウト。攻守にナイスプレーが飛び交うオープニングとなった。

すると豊見城は2回表、4番比屋根彰人が柔らかいバッティングで右中間を割る三塁打を放つと、続く金城英寿のレフト前タイムリーで先制。その後二死三塁から大城勝斗の当たりはショートゴロ。一塁へ転送するが、タッグに行ったファーストのミットからボールがこぼれる間に2点目を加えた。

追い掛ける北谷は3回裏、安里のセンターオーバーのタイムリー三塁打で1点を返すと、4回裏には先頭打者の武井琉之(リゆうじ)が「インコースやや高目」(武井)の甘い球を逃さず弾き返すと打球は左中間へ。「エースを引きずリ降ろしたのが大きかった」とは仲宗根一良監督の言葉だが、北谷はこの二塁打で豊見城先発の比屋根をKOし、一気に流れを持ってくる。タイムリーエラーや二つの押し出し四死球で逆転に成功すると、安里と4番渡口大成の連続犠飛で大量5点を奪いとった。

投げては3回途中からマウンドヘ上がった神村月光(ひかリ)が、5回に1点を返さるも、味方の攻守にも助けられながら失点を最小限で食い止め続ける。そして迎えた最終回、先頭打者にヒットを許すがここから1、2、3番を連続三振に斬る圧巻のピッチングで熱戦に終止符を打った。

双方ともに、太陽の光が目に入ってエラーとなってしまう場面が多々あったものの、全体的には見応えのある、ファイナルに相応しいゲームだったと言えよう。

大阪府で行われる第45回日本少年野球選手権大会へ出場する北谷と、福岡県で催される2014ホークスカップヘ出場する豊見城の2チームの健闘を願いたい。

決勝戦

 1 2 3 4 5 6 7
豊見城ボーイズ0 2 0 0 1 0 0 3
北谷ボーイズ0 0 1 5 0 0 x 6
(豊) 比屋根、島袋-又吉
(北) 知念、神村-武井
本塁打 : 金城(豊)武井(北)
三塁打 : 比屋根、山入端(豊)、安里(北)

準決勝

 1 2 3 4 5 6 7
豊見城ボーイズ0 0 1 1 2 3 0 7
浦添ボーイズ2 0 1 0 0 0 0 3

準決勝

 1 2 3 4 5 6 7
うるまボーイズ 1 0 0 0 3 1 1 6
北谷ボーイズ2 5 0 0 0 1 x 8

一回戦

北谷ボーイズ 12-0 (4) 浦添中央ボーイズ
うるまボーイズ 11-7 読谷ボーイズ

一回戦

豊見城ボーイズ 11-0 (5) 那覇ボーイズ
浦添ボーイズ 9x-8 (8)うるま東ボーイズ

個人賞

最高殊勲選手:神村月光(北谷)
殊勲賞:武井琉之(北谷)
敢闘賞:池間大智(豊見城)

北谷ボーイズ 仲宗根一良監督

「決勝戦という雰囲気が先発の知念を少し飲み込んだのかなと思うが、神村が良く踏ん張ってくれた。このダブルエースを含め全体が、普段通りのウチの野球をしてくれたら、全国大会でも勝てると思います。」

北谷ボーイズ 武井琉之

「相手先発の比屋根の変化球が荒れていたのでストレートで勝負に来るなと。読み勝ちでした」
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