沖縄県ボーイズリーグの歴史に残る名勝負！北谷ボーイズがうるま東ボーイズを下して選手権大会に続く優勝旗を手にした！

2014-07-11

中学硬式野球界の頂点を決めるジャイアンツカップ（全日本中学野球選手権）へ今年から沖縄枠が新たに設けられ、その出場権を決める初の開催となった本大会の決勝戦が５日、うるま市具志川球場にて行われ、北谷ボーイズがうるま東ボーイズの反撃を振り切り見事優勝。 うるま東ボーイズは先に行われたボーイズの九州選抜大会で優勝し、すでに出場権を得ており、これで史上初となる沖縄県のボーイズリーグ勢から２チームがジャイアンツカップヘの出場を決めるという歴史的な一日ともなった。

１回表、北谷は２本のヒットで一死７三塁とチャンスを得るが、一塁走者のスチールをうるま東の知念翼捕手が刺すと、先発佐渡山一希も４番渡口大成を三振に斬リピンチを脱する。その裏うるま東は、相手の悪送球などもあって二死ながら満塁とし、打席に入った長濱莉来の当たりはファーストヘ。しかしこれがイレギュラーバウンドして外野を転々とする間に二者が生還し、うるま東が２点を先制した。

北谷も直後の２回表、無死一塁から武井琉之が右中間を破るタイムリー三塁打で１点を返す。だが佐渡山が後続の打者を投ゴロ、三振、一ゴロと抑え、最小限で食い止める。するとうるま東はその直後、二死二塁から佐久本晃雅がセンター前へ弾き返して３点目を刻んだ。

劣勢が続いた北谷の反撃は５回。一死一・二塁として古謝僚人がレフト線ヘギリギリに落とすタイムリーで１点を加えると、二死一・三塁として打席には前の打席で三振している４番渡口。「今日の佐渡山は変化球のキレが凄いので逆に絞っていけと」仲宗根監督が主砲に直接伝えると、これで吹っ切れたのか、初球を強く引っ張った渡口の当たりはサードヘ。しかし強振した分だけ勢いがついた打球をサードがこぼしてしまい、その間に同点に追いついた。こうなると流れは北谷だ。７回表、二死満塁から５番木村哲汰の当たりは二遊間へ。「（頭の中は）真っ白でした。何を打ったかもうろ覚え」だったが、絶対決めてやる（木村）という強い意思と、北谷ナインの期待を乗せた打球は、懸命に飛び込むショートの横を破リセンター前へと抜けていく。二者が生還し遂に試合をひっくリ返したが数々の好ゲームを演じてきた両雄の試合はこのままでは終わらない。

追う立場になったうるま東、先頭打者の当たりは左中間へ上がるも交錯してしまい三塁ベースまでたどリ着く。ここで北谷は知念良智から神村月光へと渡る必勝リレー。うるま東は仲村政輝かセンターヘきっちりと打ち上げ１点を返す。なおも一・二塁と攻めたてたがここまで。神村が最後の打者をセカンドゴロに打ち取り熱戦に終止符を打った。

優勝した北谷と先の九州選抜大会を制していたうるま東はともに、中学硬式野球の頂点を決める夢のジャイアンツカップヘの出場権を手にした。目標は全国大会決勝舞台での再戦だ。

決勝

北谷ボーイズ仲宗根一良監督 ｢５回の(一死一･二塁)は､古謝が繋げてくれたのが大きかった。(その後)渡口には狙い球を絞らせました｡初回､こちらの不注意な送球ミスなどで失点したのですが､先発の知念がポンドに良く投げてくれた。(最終回のマウンドでの神村への言葉かけに)１点はしょうがないけど球を置きにいくなと｡その意味では(一塁が空いたため)直前の４番を歩かせてもいいと､強く腕を振っていたことが､(打ち取った)最後のセカンドゴロに繋がったのでしょう｣

準決勝

準々決勝

北谷ボーイズ　８－３　読谷ボーイズ
沖縄ダイヤモンドBBC　9－O　浦添ボーイズ
うるまボーイズ　１３－0　那覇ボーイズ
うるま東ボーイズ　６－３　宜野湾ポ二－ズ

一回戦

北谷ボーイズ　１５－５　沖縄ポニーズ
読谷ボーイズ　８－５　安仁屋ヤングBBC
浦添ボーイズ　11－0　那覇国際ポニーズ
沖縄ダイヤモンドBBC　6－2　浦添中央ボーイズ
うるまボーイズ　４－２　大矢BBC
那覇ボーイズ　13－0　琉球ウィングス
うるま東ボーイズ　６－３　島尻BBC
宜野湾ポニーズ　３－２　豊見城ボーイズ