大矢BBCが準優勝。リトルシニア青森選抜に惜敗。

第2回育成会ドリームカップ2014

2014-12-11

それぞれの中学で夏の大会を終え、野球部の活動を引退した中学3年生が集まり、高校野球へ向けて硬式野球に取り組む"育成会"。そこで培ってきたこれまでの力を発揮する、夢と希望の場を与えようと創出されたのが、一般社団法人スポッツ・プロジェクトが主催するドリームカップだ。その第2回目となる育成会ドリームカップ2014が、11月29と30の両日行われた。

第1回目から反響が凄かったというドリームカップ。関係者によると今回も、県外から参加したい、といった多くの関心が寄せられたとのこと。台湾の台東市もその一つだ。そんな中、真っ先に手を挙げたのが、リトルシニア中学硬式野球協会東北連盟青森県支部に所属する3年生たちだったという。ボーイズリーグと並ぶ中学硬式野球の雄であるリトルシニアの選抜チームを迎え撃つという図式になった今回、県勢にとっては全国の力を存分に感じることが出来た、収穫の多い大会であった。

 共に予選リーグを、2連勝で抜けた青森選抜と大矢BBCによる1位決定戦が12時25分に幕開け。先手を取ったのは、初回から押し気味に試合を進めた青森選抜だった。2回表、一死から内野安打で出塁した齋藤孔が、相手のエラーの間に二塁へ進むと8番佐々木の当たりはショートへ。併殺を狙った大矢BBC内野陣だったが、一塁への転送が反れる感に齋藤が生還した。追い掛ける大矢BBCだが、3回までに與座巧人のヒット1本に抑えられる苦しい展開。だが4回裏、その與座がセンター前へ運び、犠打で進めてチャンスを作ると5番平良昴也が、青森選抜のマウンドを預かる佐藤脩の2球目を捉える。グングン伸びた打球はレフトの頭上を超える価千金のタイムリーで同点に追いついた。

 3回までに打者14人を送られる苦しい立ち上がりだった大矢BBC先発の與座だったが、120キロを越えるストレートが決まり出す本来のピッチングを取り戻した4回以降、ヒットを1本に抑える力投を見せると野手も無失策で応えて相手に得点を許さず、試合を延長へと突入させた。だが8回、四球の走者を二塁へ進められると、4番尾田にセンター前へ弾き返されて1点を失った。このままでは終われない大矢BBCもその裏、二死から大里和のライト前ヒットなどで一・三塁と粘るが、最後の打者がサードゴロに斬られてゲームセット。惜しくも準優勝に終わったが、格上を相手に一歩も引かなかったこの日の奮闘と糧はきっと、今後の高校野球のステージでも活かされることだろう。

三位決定戦(30日セルラースタジアム)

中部育成会 3-2 那覇ジュニア硬式野球育成会

五位決定戦(30日セルラースタジアム)

台湾台東県立新生国民中学 3-0 浦添ボーイズOB

予選リーグ(29日浦添市民球場)

中部育成会 7-0 台湾台東

大矢BBC 4-0 台湾台東

大矢BBC 6-3 中部育成会

予選リーグ(29日セルラースタジアム)

青森選抜 9-2 浦添ボーイズ

OB那覇ジュニア 4-3 浦添ボーイズOB

青森選抜 4-3 那覇ジュニア

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