総合葬祭那覇が5年ぶり7度目の優勝

第20回 オリオンスーパーベースボール2014

2014-12-11

オリオンスーパーベースボールの決勝が、11月15日に浦添市民球場で行われ、総合葬祭那覇が情熱的を5対0で下し、5年ぶり7度目の優勝を飾った。優勝した総合葬祭那覇は、12月13日に奄美市で行われる第15回奄美・沖縄交流親善試合に派遣される。

今年の軟式野球A級の県大会で、春は優勝、夏と秋は準優勝とすべての大会で決勝進出を果した総合葬祭那覇が自力を発揮し、見事頂点に輝いた。

総合葬祭は2回裏、死球で出塁した6番崎山をバントで送ると8番宮城教が渋くライト前に運びまず先制、さらに送りバントで二死二塁とにすると1番宮城浩もライト前にタイムリーヒットを放ち、効率のよい攻撃をみせ、この回2点を挙げた。続く3回裏には4番多和田にタイムリーヒットが出て3点目。多和田は5回にも、一死三塁からライト前にタイムリーヒットを放ち、この日2打点の活躍。4番の勝負強さをみせた。

投げてはエース斎藤翔が圧巻のピッチング。唯一の招いたピンチは2回表のみ。2死から2本のヒットを打たれ一、三塁とされたが、後続を断ち無失点に切り抜けた。以後、一人の走者も許さない見事なピッチング。斉藤太は今大会5試合に登板し、失点ゼロ、打たれたヒットもわずか4本という快投をみせ優勝に大きく貢献した。

福岡の佐川急便(A級)で昨年まで投げていた斎藤は24歳。福岡在住中に総合葬祭那覇のことを知り、沖縄好きだったこともあり移住を決め、今年からチームに加入した。福岡の強豪沖学園の出身、高校時代に成し得なかった優勝への思いも強い。163センチの小さな体ながら、横手から放るストレート、ツーシーム、カーブ、スライダー、チェンジアップと豊富な球種で勝負。安定した投球で今シーズンのチームの好成績につなげた。「秋季大会は県大会の決勝で負け悔しかったので、この大会は絶対に優勝したかった」と斎藤。さらに「来年は全部優勝する気持ちでいきたい」と来シーズンへの決意も新たにした。

 総合葬祭那覇は5年前の優勝時のメンバーで残っているのは3人だけ。チームの若返りを図り顔ぶれが大きく変わった。「新しく加わった若いメンバーがまとまってきた。選手が一生懸命頑張った結果です」と金森勝文監督は優勝を振り返った。敗れた情熱的は全員が宜野座高校の出身。高校時代は新2年生のときにセンバツで甲子園のグランドに立った選手もいる。

来年からは職域の大会にも出場する予定だという。3回目の参加となった今大会は接戦を勝ち抜いて初の決勝進出。「地区予選の一回戦が伊江島で試合ができたのもいい思い出になると思ったが、最後は中央大会の決勝まで残ることができ楽しい大会となった。同級生全員が試合に出られたのも良かった。来年のこの場所に戻ってきたいです」と宜野座貴大監督は敗れたものの充実した大会だったことに笑顔をみせた。

決勝戦の最終回、二死から総合葬祭那覇のマウンドに上がったのはチーム最年長の友寄景次。5年前の優勝を経験している数少ないメンバーの一人。オリオンスーパーベースボールでは4連覇するなどチームを支えてきたエースだが3年前に故障。しかし、2年間のリハビリを経て今シーズン復活、41歳になった今もA級で現役を続けるつわものだ。今大会も予選から斉藤ともにチームの勝利に貢献。チームの精神的な支柱であり功労者でもある友寄にチームのメンバーから「最後は友寄さんに投げてもらいたい」と声があがり優勝の瞬間のマウンドに立った。「奄美で忘年会をやろう」を合言葉に大会に臨んだ総合葬祭那覇。その言葉通りに12月の奄美行きを決めた。

 1 2 3 4 5 6 7
総合葬祭那覇0 2 1 0 1 1 0 5
情熱的0 0 0 0 0 0 0 0
(総) 斉藤、友寄-宮城教
(情) 東、宜野座、安次富-崎浜
三塁打 : 宮里(総)
ニ塁打 : 宮里(総)
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