注目校のキャプテンたちに選手権沖縄大会への心意気を聞く!

月刊おきなわ野球大好き特別アンケート!

2016-06-15

秋季県大会の4強と、春季県大会の4強全てが違う今回の夏は、例年にないほどの激戦が予想されます。そこで、注目校(離島勢を除く)のキャプテンたちにアンケートを行い、夏の大会に挑む心意気を伺いました。これを読みつつ夏の選手権大会を観戦すると、よりふか~く、高校野球を感じることが出来るのではないでしょうか(各主将の貴重なお気持ちですので、原文のまま載せています。)

1.糸満:大城翔太郎主将(春季県大会優勝)

2.豊見城:翁長宏和主将(春季県大会準優勝)

3.沖縄尚学:諸見里俊主将(春季県大会3位)

4.美来工科:目取真慶樹主将(春季県大会4位)

5.興南:上門洸輝主将(秋季県大会準優勝)

6.嘉手納:大石哲汰主将(秋季県大会4強)

7.那覇商:松永太地主将秋(季県大会4強)

8.前原:平良竜哉主将(秋季、春季県大会連続8強)

9.美里工:松川剛大主将(中部地区高校野球選手権大会優勝)

10.浦添商:久高将真主将(商業高校野球大会準優勝)

Question1
主将としてここまでチームを引っ張ってきました。振り返ってみて、大会前の今のお気持ちを聞かせてください

糸満高校 大城翔太郎主将

「秋の初戦敗退から、競技会優勝、春優勝、九州ベスト4とたくさんのことがあった1年。約2年半の集大成として、これまで培ってきたものを全てぶつけたい。」

豊見城高校 翁長 宏和主将

「苦しいことやキツイ練習も皆で乗り越えてきたので、夏は全力でチーム一つになって戦います。」

沖縄尚学高校 諸見里俊主将

「秋の初戦敗退から、12月から私がキャプテンになり、結果を出す為に、どんな状況でも引っ張ってきました。」

美来工科高校 目取真 慶樹主将

「いろんなことがあったが、最後はみんなを信頼して戦うだけだと思う。」

興南高校 上門 洸輝主将

「今まで辛いときも多くありましたが、周りにいる仲間がいたからここまでやってこれました。皆にはプレーで恩返ししたい。」

嘉手納高校 大石 哲汰主将

「一人一人個性豊かで、はじめはまとめるのも大変だったけど、大会を通すたびにチームも自分も成長することができ、とてもいい経験が出来たと思います。」

那覇商 松永 太地主将

「新チームの主将として、ベスト4の秋、力負けをした春と、色々な経験をしてきました。主将として悩むことも多かったですが、あとはやるだけです。みんなと頂点をとれるように頑張ります。」

前原 平良 竜哉主将

「これまでやってきた事を、この夏にすべてだしきりたい!」

美里工 松川 剛大主将

「秋、春と、大会で勝ち進むことが出来なかった。この夏で完全燃焼できるようにしたい。」

浦添商 久高 将真主将

「自分がチームを引っ張ると新チームに決めて、今は自分だけでなく、3年生全員でチームを引っ張ると変わり、成長をとても感じます。」
Question2-1
春、シードを獲得。それからここまでのチームの歩みはどうでしたか?(シード4校へ)

糸満

「優勝してモチベーションが下がる時もあったが、夏が近づくにつれ、選手1人1人のやる気が満ちあふれてきている。」

豊見城

「常にチャレンジャー精神で、泥臭い野球でやるように心がけてきました。」

沖縄尚学

「シード取ったとはいえ、シードらしい試合をしないと恥と理解して、取り組みから甘さが出ないように上げていきました。」

美来工科

「思い通りにいかないことも多かった中、春ベスト4を手に入れたことで、チームの雰囲気も良くなり、夏にかける思いは大きいです。」
Question2-2
秋から一転悔しい春。もう一度はいあがるために、どのようなことに取り組んできましたか?(秋の4強へ)

興南 「もう一度、チーム一つ、同じ目標に向かって全員で取り組んできました。」

嘉手納

「チームに足りないものがなんだったのかを皆で考え、出た答えが集中力の無さだったり、普段の生活態度だと出たので、学校での態度や朝の掃除に力を入れて頑張りました。」

那覇商

「全てにおいてのレベルアップ。何事にも食らいつく精神力の向上。」
同2
秋春と連続8強。この壁を破るために取り組んできたことは?(前原へ)

前原

「小さなミスが多かったので、まずは私生活から見直しました。」
同2
直近の大会で上位へ。それはチームにとってどのようなプラスをもたらしましたか?(美里工、浦添商へ)

美里工

「中部地区大会では優勝することができました。夏に向けて、勢いづくことが出来たと思う。」

浦添商

「自分たちのやることを信じてやれば、結果は自然とついてきて、自分たちのやっていることに自信がつきました。」
Question3
この夏、チームのキーマンとなりそうな選手を教えてください

糸満

平安常輝→MAX142キロの速球と、キレのいいスライダーが特徴 桃原虎雅→打席ではスラッガー。守りでは捕手として配球良く、肩も良い

豊見城

嶺井友貴→9番に座っているのですが、チームで一番出塁率の高い選手です。身長151センチ 清水喜大→春の大会では2本塁打。打率.429 体重95キロ

沖縄尚学

諸見里俊→主将、エースとして試合を作っていく 宮城良隆→春から急成長した要のキャッチャー 砂川リチャード→期待されたものを発揮できるか 比嘉優真→春はケガで出られなかったが、夏で挽回できるか

美来工科

仲宗根登夢→特徴は変化球の種類が多く、バッターのタイミングをずらしたりする。長所はコントロールの良さ

興南

比屋根雅也→甲子園で見せてくれた強気のピッチングをもう一度 具志堅大輝→4番としてチャンスに強い

嘉手納

仲地玖礼→エースとして夏は戻ってきて、自覚をもって挑むと思う 幸地諒承→1番打者として出塁出来るかがカギ。対応力がある

那覇商

投手陣全員の踏ん張りに期待 屋良朝哉→秋春と高打率。積極的なバッティング

前原

山根蓮太→エース。守備からリズムを作り打たせてとるピッチング 大城→出塁することで、走を絡めた攻撃が武器となる

美里工

辺士名海→打たせてとるピッチングが持ち味 名幸知希→長打率が高い

浦添商

投手は大岳、打者は古堅に期待
Question4
最後の夏、どのような気持ちで臨みますか?

糸満

「甲子園で校歌をうたう。チャンスは1回。今まで支えてくれた人たちに最高の恩返しになる夏にしたい。」

豊見城

「沖縄で一番長い夏にします。」

沖縄尚学

「最後だからといって、無駄な力が入らないように。これまでの取り組みを活かして優勝します。」

美来工科

「甲子園へ行くには全部勝たないといけないので、一戦一戦全力で勝ちにいきたいです。」

興南

「今までやってきたことを出し切ります。」

嘉手納

「たくさんの世話になった周りの人たちへの感謝の気持ちをもって、優勝という最高の形で恩返しするつもりで臨む。」

那覇商

「やってきたことを出し切り、強気な那覇商をみせたいです。」

前原

「去年の悔しさの分まで、絶対に勝ちます。」

美里工

「目標は甲子園なので、叶えられるように頑張りたいです。」

浦添商

「やることは全てやったので、そこに自信をもって粘り強く望みます。」
Question5
監督さんから伝えられた(教えられた)心に残る言葉を教えてください

糸満

「後悔は先にやる」

豊見城

「後半の1つ1つのアウトの大切さです。(野球は後半に動くことが多い。その大切さ)」

沖縄尚学

「練習運びは試合運び。練習でやっていることが試合でそのまま出る」

美来工科

「出来ないなら、下を向かずに出来るまで練習をやればいい」

興南

「小さな事も出来ない奴に、大きな事が出来るわけがない」

嘉手納

「一か月さぼったら、その後はさぼるのが当たり前の人になる。一か月ゴミを拾い時間を守れば、その後はゴミを拾い、時間を守るのが当たり前の人になる。一日一日を意識して過ごせ」

那覇商

「自立自律。技術力は精神力を超えられない」

前原

「今野球をしていることに感謝しながら、一日一日を大切にする」

美里工

「凡事徹底」

浦添商

「何も咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ」
Question6
あなたにとって高校野球とはどんなものでしたか?何を教えてくれましたか?

糸満

「人格、心、体力。全てにおいて成長でき、チーム、周りの人たちとの絆も深まり、仲間の大切さにも気づくことが出来ました。」

豊見城

「とても長いようで短い高校野球生活は、自分に『支えてくれる人の大切さ』を教えてくれました。両親をはじめ先生方、部員の仲間、そしてマネージャーなど。自分を支えてくれている人の大切さを学びました。」

沖縄尚学

「高校生らしい行動や私生活で体験しないと分からないもの。人生の通過点であり、社会に通用する人間性が作れました。」

美来工科

「辛いときでも嬉しいときでも、一緒に頑張ってきた仲間、そして支えてくれる父母や地域の方々の大切さなどを学んだ。」

興南

「野球以外の面の人間性なども成長させてくれました。」

嘉手納

「高校野球は勝負の厳しさだけでなく、協力して共に乗り越える仲間の大切さを教えてくれました。高校野球をしたことは、私にとって一生の財産です。」

那覇商

「一人の人間として大きく成長させてくれました。みななの気持ちが1つになったときの、力の凄さを教えてくれました(ここでは書き収まらないほどの思いがあります)。」

前原

「自分にとって、高校野球とは財産であり、一生忘れない思い出です。」

美里工

「あいさつや礼儀など、人として生きるために必要なことを学びました。」

浦添商

「仲間、監督、スタッフ。たくさんの出会いがあり、この出会いが僕を人として大きく成長させてくれました。」

10校のキャプテン、ご協力ありがとうございました。(當山)

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