楽天・伊志嶺、ヤクルト・比屋根がスタメン出場で活躍。投手では、ロッテ大嶺祐太、巨人・宮國がチームに貢献。

2015年プロ野球・県出身プロ選手の記録

2015-08-15

パ・リーグではソフトバンクにマジックが早くも点灯、プロ野球のペナントレースも3分の2を終え、終盤に向かいつつある。22名いる県出身のプロ野球選手の今季ここまでの成績をみてみる。

楽天・伊志嶺、打撃開眼

今年8年目を迎えた伊志嶺は、開幕1軍スタート。レギュラー捕手・嶋の壁は厚く、スタメンマスクは5月2日の西武戦のみだった。

だが、その打撃センスを買われ6月3日のヤクルト戦で「6番一塁」でスタメン起用。プロでは2軍戦も含めて初の一塁手。

だが、先発新垣から2安打1打点&2得点と活躍、守備も無難にこなした。その後も一塁での出場が続き、7日の広島戦では5番に座る。12日の中日戦では、2年ぶりの本塁打を放ちお立ち台へも立った。

その好調時に右足を故障し、1ケ月間の戦線離脱。しかし7月11日に復帰すると翌日のオリックス戦で5番DHスタメン出場。13日も5番一塁。22日にはプロ初のレフトで先発。猛打賞を記録し、今季2度目のお立ち台に立った。

以後、レフトで出場を続ける。5番に座った25日のロッテ戦では、4番サンチェス、6番後藤と並び3者連続ホームランでスタンドを湧かした。8月8日現在で、34試合に出場し、打率0.284、3本塁打、13打点。

昨季まで7年間の通算成績が91試合、打率1割7分7厘、1本塁打、14打点。今季、飛躍のシーズンとなっている。

1番定着へ、ヤクルト・比屋根

開幕1軍を掴めなかった4年目の比屋根。5月1日に1軍登録され、序所に出場機会を得て、スタメン2番で出場した7月8日の中日戦では、逆転の二塁打を放ち勝利に貢献。

7月15日からは打撃の好調さを買われて、1番センターでのスタメン出場が続いている。

7月21日には猛打賞を記録、7月29日には2年ぶりのプロ通算2本目となる今季1号の本塁打を放った。ただ、3年連続で2ケタを記録している盗塁の数が、今季はまだ1個しかないのは不思議だ。

自己最多と並ぶ5勝目をあげたロッテ・大嶺祐太

8月2日、日本ハム戦で、7回4安打1失点で、自己最多に並ぶ5勝目をあげた大嶺祐太。1軍昇格を果した4月19日のソフトバンク戦で、今季初の一軍マウンドに上がると3イニングを投げて、1安打無失点と好投。

この好投から先発起用へ。今季2度目の先発となった5月3日の日本ハム戦で、5回2失点で今季初勝利。

続く10日の西武戦も8回1失点と好投し、2戦連続で勝利投手。7月26日の楽天戦では2年ぶりの完封で4勝目。今季は、中継ぎも含め15試合全て日曜に投げており、マスコミからは「サンデー祐太」襲名と取り上げられた。

兄弟でお立ち台、大嶺兄弟

2勝目をあげた5月10日の西武戦は、弟の翔太も二塁手でスタメン出場だった。

公式戦では初の兄弟同時スタメン出場。翔太は、3回2死満塁からレフト前に今季初適時打を放ち、祐太を援護。守備でも二つの二ゴロ併殺を完成し、兄を助けた。試合後は兄弟そろってお立ち台に立ち、ヒローインタビューを受けた。

今季、初の開幕一軍の座を掴み、兄と一緒のお立ち台で話題を提供した翔太だったが、その後は結果が振るわず6月5日に2軍落ち。再昇格は未だだ。

中継ぎで3勝、巨人・宮國

8月5日のヤクルト戦で同点の6回裏に登板しソロ本塁打を打たれリードを許すも、7回表に村田が2ランを放ち逆転。そのままチームが勝ったため、宮國に3勝目が転がり込んだ。

今季の宮國は、開幕ローテ入りを果たせず、4月から中継ぎに転向し1軍昇格。中継ぎで起用されると無失点を続け首脳陣の信頼を勝ち取った。

ここまで25試合に登板し、防御率も2点台。5月に一度、チーム事情で登録を抹消されたが、6月6日に再登録されると、以後一軍での登板が続いている。

DeNA嶺井、プロ入り初本塁打

4月25日の中日戦で、前日に1軍登録され今季初の先発マスクを被った嶺井が、左翼席へプロ初本塁打を放った。

開幕1軍から漏れた嶺井だったが、この試合では先発山口を今季チーム初の完投勝利に導いた。

この働きで、しばらくスタメン起用が続いたが、調子を落とし5月26日に2軍落ち。6月9日に再昇格するが26日に再び2軍へ。沖縄でのゲームにも出場できなかった。

3度目の登録は7月11日。14日の巨人戦で久々のスタメンマスクを被ると3安打2打点の大活躍、今季2度目のお立ち台となった。8月に入ると、黒羽根が登録抹消されスタメン起用が多くなってきた。正捕手の座を掴むチャンスが今のDeNAにはある。

ヤクルト新垣、10敗目を喫し2軍へ

4月9日、今季初登板で初先発となった新垣は5回2失点で勝利投手に。移籍後初勝利は、2013年以来、約2年ぶりの勝利だった。その後、14試合に先発するも3勝10敗。10敗目を喫した8月9日に登録抹消された。

ソフトバンク・東浜、2度の先発に失敗

東浜は4月2日に一軍に昇格すると即先発としてオリックス戦のマウンドに上がった。しかし、5回を投げ8安打4失点。黒星はつかなかったものの翌日には登録抹消。4月16日、再び1軍登録され、オリックス戦で今季2度目の先発。

しかし、5回途中、8安打、5失点でKOされ、負け投手になると、翌日すぐさま登録抹消。以後、1軍復帰を果たしていない。

昨年大活躍した中日・又吉、オリックス比嘉の今年は

昨年は9勝1敗24ホールド2セーブ、防御率2.21を残した又吉は、現在、5勝4敗で防御率3.02。

一時は防御率も4点台。5月には2軍落ちも経験した。昨年は1敗だった黒星が今年はすでに4敗、リリーフ失敗が増えているのが分かる。2年目のジンクスに苦しむシーズンを送っている。

昨年62試合に登板し、7勝1敗、防御率0.79の成績を残したオリックス比嘉は、さらに苦しい。

キャンプ序盤に右肩痛を発症して出遅れ、6月19日に1軍登録。

しかし、その後登板した8試合中、6試合で失点を重ね、防御率は16.20。7月29日に、2軍降格となった。

ソフトバンク・嘉弥真、日本ハム・屋宜、DeNA・福地

県出身の投手で唯一の開幕1軍だった嘉弥真だが、4月17日に登録抹消。5月26日に1軍復帰したが、7月12日に再び2軍落ちとなった。

首位を独走するチームの中で居場所を失ってしまっている。日本ハムの屋宜は、4月21日に1軍登録。

12試合で中継ぎ登板するも6月25日に登録抹消。再び7月29日に一軍登録され即日オリックス戦で登板。その日は1イニングをピシャリと抑えるも、翌日は1イニング4失点。

3日後には登録抹消となった。ルーキーのDeNA福地は、6月23日に1軍登録され、沖縄での凱旋登板では無失点に抑える投球をみせた。

巨人戦では亀井から150kmのストレートで三振を奪うなど期待されたが、9試合にリリーフ、防御率3.97の成績で、8月2日登録抹消された。

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