読谷高校OBが二連覇を達成

マスターズ甲子園2015 沖縄県予選大会(第2回沖縄県高校野球OB大会)

2015-07-15

母校で野球部として、青春の1ページを飾ってきたMasters(名手たち)が、時を超えた今、もう一度憧れの甲子園を目指そうと白球に身を投じるマスターズ甲子園2015の沖縄県予選大会の決勝が6月28日、金武町BBスタジアムにて行われ、読谷高校OBが見事二連覇を飾った。

もう一度よみがえる最後の夏

グラウンド上で母校のユニフォームに身を包んだ両軍ナインの誰もが、時を遡った高校球児の顔に戻っていた。

マスターズ甲子園2015沖縄県予選大会決勝。試合前の両軍ベンチから「あとひとつ。体が悲鳴を上げてもボールを追い続けるぞ!」との声が上がった。

試合は初回、興南OBの先発松田氏の制球が定まらず、3つの四死球で全ての塁上を埋めた読谷OBが、二死後にも粘って押し出しの四球を選び1点を先制した。

その裏、興南OBも一死一・二塁としたが、読谷OB先発の比嘉勇が三振、センターフライと後続を斬り得点には至らず。

2回は松田氏が3三振(振り逃げ含む)を奪えば、比嘉勇氏も付け入る隙を与えず締まった展開へと変わる。

ともに負けたくないという気持ちを前面に出す真剣な表情は、誰もが経験してきたあの最後の夏を彷彿とさせるものだった。

それだけではない。読谷OB一塁手が、果敢にファールグラウンドのボールに飛びつくファインプレーを見せた直後、興南OBベンチの全員がそのプレーに拍手を送った。

そんなフェアプレーの精神も、この大会の魅力のひとつなのだ。

膠着していた試合が動いたのは6回、読谷は二死走者無しから、相手の悪送球による1点と、上原氏のライト前タイムリーによる1点を奪いとる。

最終回の裏、追い詰められた興南OBは二死二塁として砂川氏がセンターオーバーのタイムリー二塁打を放ち1点を返す。

次打者にもヒットが生まれ一・三塁と攻め立てたがここまで。

読谷OB天久氏が、最後の打者を打ちとって熱き2時間の攻防に幕を閉じた。

勝った読谷高校OBは、11月7日から行われるマスターズ甲子園2015に、沖縄県代表として出場する。

決勝戦

 1 2 3 4 5 6 7
読谷OB1 0 0 0 0 2 0 3
興南OB0 0 0 0 0 0 1 1
(読) 比嘉勇、金城、與久田、天久—盛根、上原
(興) 松田、安里、比嘉—宮城、喜瀬

準決勝

 1 2 3 4 5 6 7
読谷OB0 0 1 1 0 1 0 3
コザOB0 0 0 0 0 1 0 1

準決勝

 1 2 3 4 5 6 7
豊見城OB4 0 0 0 0 0 0 4
興南OB0 0 0 2 1 1 1x 5

1回戦

読谷OB 6-3 那覇OB
興南OB 11-6 北谷OB
コザOB 5-4 具志川商OB
豊見城OB 10-3 中部農林OB
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