沖縄大学 / 第93回九州地区大学野球選手権大会沖縄地区予選リーグ（4月11日～26日）

2011年の夏、糸満高校初の甲子園出場時のバッテリーである山城翼と新垣太一（ともに4年）が、大学野球最後の集大成として挑む。最速143キロと武器であるツーシームを軸に、カーブ、スライダー、カットと球種も豊富な山城は昨秋、名桜大戦と沖国大戦にエースとして第一戦に登板。ともに9回を無失点（名桜大戦は延長タイブレークで敗戦）と役割を果たしており、大城監督からの信頼も厚い。面白いのは若い山城修人（2年）。変化球の制球に優れるサウスポーは、具志川商業高校時代から一目置かれていた。

強肩キャッチャーの新垣を初め、内野の守りは心配ない。若干心許ないのが外野陣。それぞれ一長一短がある中で、リーグ戦までに課題を克服した者がレギュラーの座を勝ち取る。

正セカンドで経験豊富な高嶺宏隆（4年）がケガで離脱したが、その後を内間安音、山口栄太郎（ともに2年）が十分埋めるほどに成長。部員間での競争の激化が、そのままチームのレベルアップにも繋がっており、雰囲気は良い。2年前の春、九州地区大会ベスト4へ進出した当時に迫る活躍が期待されている。