読谷高校OBが二連覇を達成
マスターズ甲子園2015 沖縄県予選大会(第2回沖縄県高校野球OB大会)
2015-07-15
もう一度よみがえる最後の夏
グラウンド上で母校のユニフォームに身を包んだ両軍ナインの誰もが、時を遡った高校球児の顔に戻っていた。
マスターズ甲子園2015沖縄県予選大会決勝。試合前の両軍ベンチから「あとひとつ。体が悲鳴を上げてもボールを追い続けるぞ!」との声が上がった。
試合は初回、興南OBの先発松田氏の制球が定まらず、3つの四死球で全ての塁上を埋めた読谷OBが、二死後にも粘って押し出しの四球を選び1点を先制した。
その裏、興南OBも一死一・二塁としたが、読谷OB先発の比嘉勇が三振、センターフライと後続を斬り得点には至らず。
2回は松田氏が3三振(振り逃げ含む)を奪えば、比嘉勇氏も付け入る隙を与えず締まった展開へと変わる。
ともに負けたくないという気持ちを前面に出す真剣な表情は、誰もが経験してきたあの最後の夏を彷彿とさせるものだった。
それだけではない。読谷OB一塁手が、果敢にファールグラウンドのボールに飛びつくファインプレーを見せた直後、興南OBベンチの全員がそのプレーに拍手を送った。
そんなフェアプレーの精神も、この大会の魅力のひとつなのだ。
膠着していた試合が動いたのは6回、読谷は二死走者無しから、相手の悪送球による1点と、上原氏のライト前タイムリーによる1点を奪いとる。
最終回の裏、追い詰められた興南OBは二死二塁として砂川氏がセンターオーバーのタイムリー二塁打を放ち1点を返す。
次打者にもヒットが生まれ一・三塁と攻め立てたがここまで。
読谷OB天久氏が、最後の打者を打ちとって熱き2時間の攻防に幕を閉じた。
勝った読谷高校OBは、11月7日から行われるマスターズ甲子園2015に、沖縄県代表として出場する。
決勝戦
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
読谷OB | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 |
興南OB | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
準決勝
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
読谷OB | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 3 |
コザOB | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
準決勝
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
豊見城OB | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
興南OB | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 1 | 1x | 5 |
1回戦
興南OB 11-6 北谷OB
コザOB 5-4 具志川商OB
豊見城OB 10-3 中部農林OB