沖縄国際大学/第93回九州地区大学野球選手権大会沖縄地区予選リーグ（4月11日～26日）

なんといっても、昨年の春秋リーグ戦連覇を果たした一番の原動力が山城太樹（4年）だろう。最速145キロのストレートを中心に、キレ味鋭い高速スライダーは、決まり出すと打ち崩すのは困難だ。その不沈艦ぶりは、防御率ゼロ（昨年春秋のリーグ戦）という数字が表す。課題は細かい制球と本人は語るが、周囲の信頼は絶大だ。加藤智也（4年）や、崎浜秀敏（2年）といった2番手が出てくると鬼に金棒と言ったところか。

その投手陣を支えるキャッチャーで主将の久高大和（4年）と、島袋貴斗（4年）伊計一樹（2年）の、甲子園を経験した二遊間コンビの守りは堅く、試合で波状することはない。

部員数26人のうち、昨年一年生だったルーキーが10人と若いチームだったにも関わらず、春季6勝0敗、秋季6勝1敗と他校を引き離し、第92回九州地区大学野球大会でもベスト8入り。社会人野球を経験し、コーチを経て昨年11月に監督へ就任した大澤監督は、勝負に勝つのは当然のこと、学生野球での立ち振る舞いであったり、社会人になる上での立ち振る舞いとは何か伝えていきたいと語る。鉄壁の守りに、心が備われば九州でも頂点を狙えるだろう。