高知で勝ち取ったエースの背番号

高知で勝ち取ったエースの背番号

2016-10-15

大平 山人(おおひら やまと 宮古と内地を行き来する野球好きの料理自慢)

 浦添高校から琉球大学へと、成績優秀であることが手に取るようにわかる経歴で進み、その後、四国アイランドリーグの高知ファイティングドッグスに所属するのが、平良です。

 昨シーズンまでは背番号11でしたが、今季からは、エースの証である18番に背番号が替わりました。更に、今季からは、先発から抑えに替わり、チームの勝利に大きく貢献しています。

身長は173cmと、投手としては小柄な部類に入りますが、上手から140km台前半の直球を投げ込んで来ます。加えて、縦横2種類のスライダーが、平良の持ち球です。

このスライダーが、調子の良い時には、130km台後半で鋭く変化するため、打者にとっては、恐怖の球と思います。来るとわかっていても打てない球と言えます。

しかし、高校、大学時代よりも、制球力は向上していると思われますが、平良の課題は制球力と思います。投球回数を上回る三振を奪っているのですが、投球回数の約半分位の四死球を与えています。

以前から全身を使い、豪快なフォームで投げ込んでいたのですが、抑えに回ってからは、直球と変化球の威力を増すために、更に目一杯の投球となり、多少甘い所に行っても、球威で打ち取ると言った作戦なのかも知れません。

また、抑えとしての初年。毎回毎回、痺れる場面で登場するため、緊張感と責任感で、より一層力が入ってしまうのかも知れません。

制球力の課題を克服した時に、個人としては勿論、チームとしても、優勝の栄冠を勝ち取れることになると思います。

「とにかく平良にまでまわせ。そうしたら、後は何とかしてくれる。」と言う、絶大な信頼を得た、抑えのエースになれるように、来年以降も、更なる飛躍をとげてくれると思います。

 元々は強肩捕手として慣らした平良ですので、直球に自信があり、こだわりもひとしおだと思います。

やしが、更なる上の世界、即ちプロを目指すのであれば、直球の威力を上げることも必要ですが、直球を決め球にするためのもう1つ、2つのことを覚える必要があると思います。

それは、新たな変化球かも知れませんし、駆け引きかも知れませんし、緩急かも知れません。目指す方向性が決まれば、聡明な平良のこと、1番効果的な練習を実践することと思います。高知に平良あり。それを全国に発信し、プロの世界に行くことを願っています。

 平良は、ばんたが島、宮古に縁のある苗字。あららがま精神で、どんな困難も乗り切るべき!チバリヨ~、成!

 平良 成(たいら おさむ) 1990年4月20日生 浦添高校→琉球大学→高知ファイティングドッグス

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

県外でもチバリよ~!:高知で勝ち取ったエースの背番号 トップに戻る